概日リズム睡眠障害は体内時計の狂いが原因

人間をはじめ、地球上の生物は

 

体内時計

 

を持っています。

 

24時間を計るためです。

 

睡眠はこの体内時計に強く影響されており、
体内時計が狂ってしまうと、昼間に眠くなり、
夜に目が冴えてしまうのです。

 

この症状は、時差ボケにも似ています。

 

人間の多くが昼間活動し、夜眠る事ができるのは、
体内時計が正常だからです。

体内時計とは?

体内時計は、細胞の一つ一つが持っているとされていて、
睡眠だけでなく、

 

体温調節機能
血圧
ホルモン濃度

 

などの生理的機能をコントロールしています。

 

この体内時計を管理しているのが

 

視交叉上核

 

という脳の視床下部にある部分です。

 

体内時計が狂う原因は2つあります。

 

遺伝子変異環境要因です。

遺伝子変異による睡眠障害

時計遺伝子という体内時計に関する遺伝子が存在します。

 

体内時計は完璧に24時間リズムを刻めるかというとそうではなく、
毎日しっかりと光を浴びてリセットする必要があります。

 

普通に生活をしていれば自動的にリセットされています。

 

ただ、この時計遺伝子の変異が睡眠障害に深く関わっていることがわかっています。

 

睡眠相前進症候群という睡眠障害では、
体内時計のリズムが短縮し、眠るのも起きるのも早くなります。

 

逆に睡眠相後退症候群という睡眠障害は、
眠るのも起きるのも遅くなります。

環境要因による睡眠障害

遺伝子変異以外の体内時計の狂いには環境要因がありますが、
これは時差ボケや、仕事で日勤と夜勤を交互にしていると狂いが起こります。

 

この狂いによって睡眠障害が生じてくる事があります。

 

また、体内時計は光によってリセットされる性質を持っているため、
夜も明るい現代社会では普通の生活を送っていても、
体内時計が狂ってしまうことも珍しくはありません。

 

特にパソコン、スマートフォンの液晶から発せられる

 

ブルーライト

 

は特に体内時計に影響を与えます。

 

これらの普及により、睡眠障害で悩む人が増えています。

概日リズム睡眠障害の治療法

概日リズム睡眠障害は体内時計のリズムの狂いによって
睡眠と覚醒のリズムに問題が起きているため、
このリズムを正常化する薬を用います。

 

最近では体内時計に作用する

 

ロゼレム(ラメルテオン)

 

という新しい睡眠薬が作られました。

 

ロゼレムは松果体から分泌されるメラトニンという、
脳内物質の作用に似ています。

 

メラトニンは通常夜間に多く分泌され、
睡眠を促す働きを持っています。

 

ロゼレムはメラトニン受容体に働いて、
脳内でメラトニンと同様の作用をします。

 

体内時計だけに作用するため、
副作用が少なく、入眠までの時間を短縮し、
睡眠時間も長くすることができます。

 

ただ、ロゼレムが効き始めるのは2〜3週間経ってからになるので、
注意が必要です。

 

また、

 

光治療

 

という光を使って体内時計を調整する治療法もあります。