睡眠発作

ナルコレプシーは、自分自身が患者になってみないとわからないほどの

 

強烈な眠気

 

を催します。

 

この眠気のせいで、勉強や仕事の能率が上がらず、
自分の本来の実力を発揮できなくなりがちです。

 

しかも、居眠りをしてしまうので、周囲から

 

怠け者

 

のレッテルを貼られてしまいます。

 

日常生活の起きていなければならない時に眠ってしまうのが困る点です。

 

ナルコレプシーの眠気は、健康な人ではありえない状況で襲ってきます。

 

授業中に居眠りをしてしまう程度の事なら健康な人にでもありえます。

 

しかし、授業をしている先生が眠ってしまうのはどうでしょう?

 

ナルコレプシーはこういう事が起こります。

 

会議の発言中に眠ってしまったり、面接の時に眠ってしまったり、
ということもあります。

 

つまり、ナルコレプシーは健康な人が緊張や感情の高ぶりで眠れない時でも
強烈な眠気が襲ってきて眠ってしまいます。

 

時には眠気を感じる隙もなく眠ってしまうこともあります。

 

このように突然眠りに落ちてしまうことを

 

睡眠発作

 

と呼びます。

カタプレキシー(情動脱力発作)

ナルコレプシーの特徴的な症状にはもうひとつあります。

 

それが

 

カタプレキシー(情動脱力発作)

 

です。

 

カタプレキシーは全身の筋肉の力が突然抜けてしまう発作です。

 

情動脱力発作の情動とは、いわゆる「感情」のことで、
感情が高ぶった時などに力が抜けてしまうのです。

 

症状として多いのが、膝の力が抜けてしまったり、
話がしたくても上手く舌が回らなかったりといった、
体の一部に出る症状ですが、酷いと立っていられないくらいの発作が起きます。

 

その場で倒れてしまうので、怪我を伴うこともあるので大変危険です。

 

発作の引き金となる感情は、

 

「怒り」

 

ではなく

 

「喜び」

 

の方が多いのが特徴です。

 

面白くて笑ったりした時にも発作が起きることがあります。

 

健康な人でもレム睡眠の時は全身の筋肉が脱力していますが、
カタプレキシーはレム睡眠時の脱力のメカニズムが、
覚醒中に突然起動してしまうことが原因である

 

レム関連症状

 

と考えられています。

 

ただ、カタプレキシーは全てのナルコレプシー患者に見られる症状ではなく、
8割くらいの人に見られまあす。

 

逆にカタプレキシーの症状が見られた場合は、
ナルコレプシーである可能性が非常に高いので、
ナルコレプシーの診断基準としては重要です。

 

カタプレキシーの症状は次第に軽くなることがあります。

入眠時幻覚

入眠時幻覚とは、寝入りばなに幻覚を見る症状のことです。

 

この幻覚というのは、鮮明な夢のことです。

 

健康な人の睡眠では通常60分以上の長いノンレム睡眠の後にレム睡眠が現れます。

 

レム睡眠の時には複雑で奇妙な内容の夢を見ていることが多く、
浅いノンレム睡眠の時には単純な夢を見ます。

 

しかし、ナルコレプシーの場合は、

 

眠りについた瞬間に深いレム睡眠に入る

 

という異常が見られることがあります。

 

この場合は脳はまだ覚醒の状態で前頭前野が活発に活動しているため、
かなりリアルな夢に感じられるのです。

 

健康な人が夢をあまり覚えていないのは、
レム睡眠時に前頭前野の機能がきちんと低下しているためです。

睡眠麻痺

入眠時幻覚が生じている時には、
通常のレム睡眠時と同様に、
筋肉が脱力状態にあるので、

 

金縛り(睡眠麻痺)

 

を体験することもあります。

 

この時に見る夢は恐怖感を伴うことが多く、
しかもリアリティーがあります。